若いころはフワフワもふもふだった愛犬の被毛。
年老いた今では毛がやせ細り毛量も減り、
白髪も増えてきたし、
艶がなくなってなんだか寂し気。
被毛の老化は皮膚や被毛に含まれる
水分や油分の減少によって起こります。
そこでおすすめしたいのが食用オイルです。
高齢犬の被毛を若返らせる優秀オイル
犬のアンチエイジングの味方!オイルの効果
人間界でも、えごま油、亜麻仁油、
アルガンオイルなど
定期的にやってくる健康オイルブーム。
実は犬たちの健康にとっても
オイルは有益なんです。
オイルに含まれる成分は種類により異なりますが
大事な栄養がギュッと詰まっているところが
ポイントです。
オイル=油分ですので、
体内の油分を補うのはもちろんですが、
代謝を上げたり、栄養吸収を助けたり
といった働きをしてくれるので、
アンチエイジングにはもってこいなんですよ。
⇒犬に一番なのは何オイル?亜麻仁油とフィッシュオイルはどっちが良い?
食べられるオイルをおすすめする理由
今回おすすめするオイルは食べるオイルです。
毛艶回復というテーマなので、
塗るオイルをイメージされた人も
いるかと思います。
ではなぜ食べるオイルをおすすめするのかというと
体の内側から栄養を取り込めるからです。
体の内側から栄養を取りこむということは
被毛以外にも消化器官や循環器、骨など
さまざまな部分に成分が働きかけられるということです。
もちろん被毛や皮膚をオイルでケアすることも効果的です。
即効性があるのはこちらですしね。
ですが、オイルを食べて毛艶が良くなれば、
体全体がより元気になっているという証ですので
体の内側から被毛をケアしていきましょう。
次に紹介するオイル塗ってケアできるもの
あるので、内側も外側も試してみてください。
↓↓白髪ケアについてはコチラ↓↓
高齢犬におすすめの食用オイル3つ
高齢犬のパサついた被毛のケアに
オススメの食用オイルは以下の三種類です。
お腹も毛並みも改善!オリーブオイル
オリーブオイルの特徴は
オレイン酸が豊富に含まれていること。
オレイン酸には保湿効果や
皮膚細胞の働きを活性化させる働き、
腸を刺激し便を出しやすくする効果があるそうです。
つまり肌のケアと腸のお掃除を
同時にやってくれるというわけですね。
また、過剰摂取でアレルギーを引き起こす
リノール酸が少ないので安心です。
(体に塗るのもOKです)
私たちにとって身近なオイルであることも
信頼できるポイントですね。
わんちゃんに人用のものを与える際は
オーガニックのエクストラバージンオイルを
与えてあげることをおススメします。
こんなわんちゃんにオススメ
- 皮膚が乾燥気味
- 便秘や硬い便に悩んでいる
元気がないならコレ!ココナッツオイル
※ココナッツは”ナッツ”とつくけど、
犬に与えても大丈夫な食品です。
ココナッツオイルには
中鎖脂肪酸(MCT)が豊富に含まれています。
中鎖脂肪酸は
抗菌・免疫力向上効果があるため
皮膚の状態を整え、健康な被毛を作ってくれます。
アレルギーによる肌荒れにもおすすめです。
ところで
”中鎖脂肪酸”という言葉聞き覚えありませんか?
人間界でメタボ対策の特定保健用食品に
指定されているんですよね。
中鎖脂肪酸には体脂肪を減らす以外にも
代謝を上げる、栄養吸収を促す、
脳を活性化させるなど様々な効果があります。
こちらも皮膚に塗ることが可能です。
人用を使用する場合は
オーガニックのエクストラバージンオイルを選びましょう。
こんなわんちゃんにオススメ
- アレルギー等の皮膚トラブルに悩んでいる
- 病気後や少食のため栄養をつけたい
- 認知症を予防したい
病気予防にも!魚油(サーモンオイル、フィッシュオイル)
サーモンオイルやフィッシュオイルには
DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が
豊富に含まれています。
オメガ3脂肪酸には
抗炎症効果があるため、
皮膚を健康にして、
元気な被毛を取り戻してくれます。
またオメガ3脂肪酸の抗炎症効果は
関節痛や、ガンの予防、
ガン腫瘍の成長を遅らせるのにも有効だそうです。
またオメガ3脂肪酸は
血液をサラサラにしてくれるため
循環器系の病気を予防したり、
代謝アップや脳の活性化にも役立ちます。
こちらは匂いがあるので、
体に塗るのはおすすめしません(汗)
魚油は人間用ですと
犬に良くない食材が使われている
場合もあるので、
犬用のものを与えるようにしましょう。
こんなわんちゃんにオススメ
- アレルギー等の皮膚トラブルに悩んでいる
- 認知症を予防したい
- 循環器系の病気やガンを予防したい
- 足腰の衰えが気になる
オイルを与える際に注意すべきことは?
まずはアレルギー反応が出ないか確認を
これはオイルに限った話ではありませんが
犬も人間も食品アレルギーを
持っている可能性があります。
初めて与える食べ物に関しては、
アレルギー反応が出ないかどうか
確認しなければなりません。
とりわけ高齢のわんちゃんは
免疫力が低下しているので、
なおさらです。
はじめはごく少量から
慎重に量を増やしていきましょう。
便の様子や胃腸の不調、
体のかゆみ、元気の有無など
その都度確認してくださいね。
適量を守らないと逆効果に
それぞれのオイルには一日の適量があります。
例えば人間用オリーブオイルや
ココナッツオイルなら、
体重5㎏位で小さじ1杯程度です。
フィッシュオイルについては
商品ごとに記載されている
適量を参考にしてください。
過剰摂取をしてしまうとオイルですから
肥満の原因になりますし、
種類によっては下痢っぽくなったり、
血が止まりにくくなったりします。
健康食品で不健康になったら
本末転倒ですよね。
適量を守って継続していきましょう。
そして、愛犬の体の調子に合わせて
与えるペースを調整してくださいね。