犬も人間のように年令を重ねるにつれて
体質も大きく変わっていきます。
愛犬を長生きさせるためには、
年齢に合わせたケアが大切なんです。
シニアのわんちゃんを飼ううえで
特に気をつけたい健康管理方法をご紹介します。
シニア犬の健康管理に重要な四か条
シニア犬の健康管理で気をつけるべきポイントは
以下の4つです。
- 体の調子に合わせた食事
- 肌のケア
- 適度な運動
- リスクを減らす住環境づくり
一見すると、若い成犬と気をつける点は似ています。
ですが、その内容が若い成犬とは異なるんです。
オンリーワンの食事で健康管理
若い成犬の場合、良質なタンパク質と、バランスのとれた
栄養が配合されたドッグフードを与えていれば、
大抵の場合は安心です。
一方、高齢犬・老犬と言われる世代には
オンリーワンの食事を与えましょう。
「オンリーワン」と言っても毎食手作りといった、
手の込んだものではないのでご安心を。
老犬・高齢犬の場合も基本的には良質なタンパク質と
シニア世代に合わせたバランス良い栄養が配合された
低脂肪のドッグフードが一番望ましいです。
ではなぜオンリーワンなのかと言うと、
運動量や代謝が衰えるシニア犬世代は、
同じ年齢でも老化スピードが個々で異なるため、
個々の体質に合った独自の対応が必要だからです。
例えば「運動量が少なければ摂取カロリーは少なく」
「体重の減りが激しければ脂肪分を多めに」
「歯がもろくなればドックフードをふやかして」
などなど愛犬のコンディションによって
給餌方や量・回数などを調整してあげましょう。
また高齢になると抵抗力が弱って、
食品アレルギーを発症する場合もあります。
肌トラブルや下痢、痒みなど気になる症状が
続いているならフードを見直す必要があるかもしれません。
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ブラッシングは健康観察タイム
毛並みを整えたり、皮膚を清潔に保つために
重要なブラッシングですがシニア犬の場合は、
健康観察も同時に行いましょう。
ブラッシング中に足や腰、手足の付け根(リンパ)や
お腹(内臓付近)を触ってみて、痛がらないか
異常はないか等を確認してみてください。
毎日の積み重ねが病気の早期発見に繋がります。
また、ブラッシングは老化を遅らせるのにも効果的です。
ブラッシングはマッサージと同様に血流を促します。
血流がよくなると代謝も上がり、免疫力もアップし
結果的に健康対策に結びつくというわけです。
動けるうちは動く!適度な運動で健康管理
老犬になってくると体力も低下するため、
散歩から遠ざかりがちのわんちゃんも
いるかもしれませんね。
ですが、運動には長寿のためのメリットが
たくさんあるので、動けるうちは
散歩に連れて行ってあげましょう。
散歩には以下の効果があります。
- 体力・免疫力の向上
- 足腰の強化
- ストレス発散
- 体内時計を整える
- 五感を刺激して認知症予防
どの効果も老化防止につながりますよね。
もちろん若い頃より運動力は当然落ちているので、
同じ距離/時間で散歩する必要はありません。
やりすぎると却って足腰に悪影響になるので
無理のない範囲でコツコツ続けて行きましょう。
できれば室内犬は日光を浴びられる時間帯の
お散歩も取り入れてあげてください。
お日様を浴びて散歩をすると体内時計が調整され
夜もぐっすり眠れるので、夜の徘徊や夜鳴きが
気になるわんちゃんにも有効ですよ。
「低く」「ふさぐ」でリスクのない生活環境に
わんちゃんの生活スペースに誤飲すると危ないものや
いたずらされたら困るものを置かないことや、
床を滑らなくする配慮はされていることと思います。
これに加えて高齢のわんちゃん向けに
「低く」「ふさぐ」を心がけましょう。
まず「低く」は、足腰の弱ってきたわんちゃんの
怪我を防ぐために段差を調整してあげることです。
たとえば以前は何気なく行っていた
階段や玄関の上り下りも辛くなるお年頃なので
ステップを設置するといいですね。
歩くのもおぼつかなくなってきたら、
間仕切りの小さな段差にも注意してあげましょう。
そして「ふさぐ」ですが、これは認知症状が
出てきたわんちゃんへの対策です。
認知症になると方向転換が難しくなり、
家具の隙間や柱の出っ張りに差し当たると
そこから抜け出せなくなってしまいます。
なるべく部屋の凹凸をフラットにして、
事故を予防しましょう。
それに加えて、高齢になると犬は体温調節機能も
衰えてくるので、室温管理も念入りに行いましょう。