ハテナ

シニア犬の食事管理

「シニア犬には低カロリー・低脂肪の食事が最適」は嘘?一番重視すべきポイントとは?

2019年1月18日

現在シニア用のドッグフードとして

巷で販売されている商品には

「低カロリー・低脂肪」を謳うものが多くあります。

しかしその認識は本当に正しいのでしょうか?

 

高齢犬には低カロリー・低脂肪のフードが良いと言われる理由

ドッグフードのイメージ

シニア犬(高齢犬)にとって低カロリー・低脂肪の

ドッグフードが望ましいと言われているのは

一体なぜでしょうか?

 

それは

「犬は老化とともに肥満になりやすくなる」

「代謝が落ちるため多くのエネルギーを消費しない

という犬の性質が主な理由です。

 

人間も同じですね。

 

若い頃はどれだけ食べても太らないのに、

30代、40代と年齢を重ねるに連れて

同じような食生活をしていたら

どんどん太って脂肪が落ちない体に変わります。

 

こういう理由で低カロリー・低脂肪の

ドッグフードを推奨するのは実に論理的といえます。

 

ですが「低カロリー・低脂肪」をばかりを重視して

ドッグフードを選ぶのは安易と言わざるをえません。

 

場合によっては愛犬の老化を早めてしまう可能性が

あるんです。

 

シニア用ドッグフードが低カロリーである必要はない?

ハテナ

実は低カロリー=良いドッグフードである

とは限りません。

 

本来犬の主食である肉(や魚)の主な栄養素は

タンパク質です。

 

ですからドッグフードに配合されている肉の量が多いほど

良質なドッグフードであると言えます。

 

でも肉類ってカロリーが高いんじゃ?

と心配な方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

たしかに野菜や栄養をたっぷり添加したドッグフードに比べ

肉類の割合が高いドッグフードのカロリーは高いかもしれません。

 

ですが古来より肉類を主食としてきた犬にとって

肉から栄養を摂るのは当たり前のことです。

 

つまり犬にとって肉類を消化吸収することは

最も負担が少ないのに効果的な栄養摂取手段なんです。

 

どうしても肥満を解消したいという目的があれば

低カロリーな動物肉や部位を使用したドッグフードを

おすすめしますが、良質な肉が豊富なドッグフードであれば

カロリーはさほど気にしなくても大丈夫です。

 

もっと言えば、良質な肉が豊富なドッグフードには

イメージと違ってそこまで高カロリーな商品は

ありませんし、同程度のカロリーの商品なら

肉の割合が少ない商品のほうが太りやすいと言えます。

 

カロリーを気にしすぎると栄養効率が下がる?!

小型犬イメージ

カロリーが低いからと言って、栄養吸収率で劣る

ドッグフードを与えていれば本末転倒ですよね。

 

低カロリー=良質なフードとは限らないと言った理由は

ここにあるんです。

 

では栄養吸収率で劣るドッグフードとは

どんなものかと言うと?

 

それは肉などの動物性タンパク質以外の材料が

高配合されている商品です。

 

なぜなら消化吸収しやすい動物性タンパク質が少ない分

その他の成分がシニア犬の消化器官に

負担をかける可能性があるからです。

 

具体的には穀物が原材料表の上部に記載されている

ドッグフードは要注意です。

⇒国産ドッグフードが危険と言われる理由はこの原材料にあった!

 

穀類高配合なら低カロリーでも意味ナシ

小麦イメージ

 

犬は穀類の消化が得意ではありません。

 

とりわけ、消化機能の衰える高齢犬には

負担が大きいでしょう。

 

低カロリーを売りにして、なおかつ

穀物が大量に配合されているのなら

いったいどれほどの動物性タンパク質が

配合されているのでしょうか?

 

犬にとって最も必要な栄養が

本当に足りていると言えるでしょうか?

⇒シニア犬に必要な栄養素まとめ

 

いくらカロリーと脂肪分を抑えても

肝心の栄養の質が悪ければ、

そもそもドッグフードとしての役割を

きちんと果たせていないことになりますよね。

 

高齢犬のドッグフード選びで”低脂肪”は重要ポイント

ヘルシーイメージ

一方、低脂肪であることは

シニア用ドッグフードにとっては重要です。

 

脂質10~15%ぐらいまでのフードを選ぶと

良いのではないでしょうか。

 

やはり太りやすいという事実はありますから

高たんぱくでも低脂肪なフードがベストです。

 

脂肪分やタンパク質の配合量は

ドッグフードの成分表に必ず表示がありますので

フード選びの際は必ず確認してください。

 

ただし、低脂肪も例外があります。

 

老化が進んで、食欲が落ち、

痩せて体力が衰えているような場合は

高脂肪のものを与えても構いません。

 

エネルギーとなるタンパク質や脂質をしっかり補って、

体力の維持を最優先してください。

⇒食事量が減った老犬が心配!適切な食事回数や量は?

 

低カロリーよりも重要視すべきは原材料

チェックポイント

先程も述べましたが、カロリーで

ドッグフードの良し悪しを判断することはできません。

 

ではドッグフード選びの際に何を重視すべきかというと、

ずばり原材料です。

 

動物性タンパク質(肉や魚)が高配合されている。

 

それらは〇〇ミールという不明確なものではなく

牛肉、鶏肉などはっきりと記載がある。

 

栄養(サプリ)をの添加を最小限に押さえ、

天然食材の栄養をたっぷり配合している。

 

こういったドッグフードは栄養吸収に優れた

良質のフードだと言えます。

 

カロリーや脂質、タンパク質等の割合も

商品選びの参考にはなりますが、

実際にそれらはどういう食材で構成されているか?

ここを最も重視してフード選びを行いましょう。

 

 

 

 

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