高齢犬が食事中や食後に変な咳!老化・誤嚥に要注意!

長寿のための生活習慣 病気・体のトラブル

高齢犬の食事中・食後の変な咳とむせる原因は?老化・誤嚥に注意!

2020年4月23日

最近愛犬が食事中や食後に

「カハッ、カハッ」という変な咳をしているのが

気になっているあなた。

 

もしあなたの愛犬がシニア以上の高齢なら

その咳はもしかしたら老化現象かもしれません。

 

老化現象なら気にしなくていいの?

 

いえ、そんなことはありません。

 

体が衰えているサインが現れているなら

愛犬が暮らしやすいようにサポートしてあげましょう。

 

適切なサポートを行うことで

大きな病気や老化の加速を防げることができます。

 

高齢犬の食事中や食後の咳(むせる)は誤嚥かも?悪化させないためには?

高齢犬が食事中や食後に変な咳!老化・誤嚥に要注意!

愛犬の食事中の咳込みが気になる

高齢になった愛犬の食事中や食後の咳が気になっているあなた。

 

その咳は

「カハッ カハッ」または「カッ カッ」というような咳ですか?

 

また咳に加えてこのような行動もみられますか?

  • 食べるスピードが遅くなった
  • 食べ物をこぼす
  • よだれの量が増えた
  • 飲み込みにくそうにしている
  • 痰がからむ

 

これらは嚥下力の低下によって引き起こされるものです(嚥下障害)。

 

上記全てが当てはまらない場合でも

以前はなんの問題もなく食事していたのに

咳き込みなど、いつもとは異なる症状が出始めたら

それは老化のサインかもしれません。

 

⇒小食になった高齢犬の栄養対策どうする?ドッグフードのおすすめは?

 

咳は病気のサインじゃないの?

食事中のむせるような咳は老化現象による可能性があります。

 

ですが、必ずしも老化現象というわけではありません。

 

咳の頻度が高かったり、

食事中・食後以外にも咳き込むことがあれば

呼吸器系や循環器系の病気の症状という可能性もあります。

 

気になる場合は早めに医師に相談しましょう。

 

また、老化現象の咳も病気ではないからと甘く見てはいけません。

 

咳などの嚥下力低下を放置しておけば

ますます嚥下障害がひどくなり、

最悪の場合、誤嚥性肺炎になってしまいます。

 

嚥下力の低下は仕方ないことですが、

病気を招かないためにも

愛犬の老化の進行度合いを理解し、

それに適したサポートを行うことが大切です。

⇒シニア犬の基準は何歳から?老化が始まる年齢は?

 

愛犬が咳き込まない食事サポート方法とは?

愛犬が咳き込まない食事サポート方法とは?誤嚥防止

①食事を飲み込みやすい大きさ・硬さに

食事中に咳き込むということは、

ご飯が飲み込みにくいのかもしれません。

 

水分量の少ないドライドッグフードは

喉に詰まりやすいでしょうし、

粒の大きなフードは飲み込むのに喉の力が必要ですよね。

 

逆に、飲み込みやすい食事は

水分量が多く、大きさも小さなもの。

 

今与えているドッグフードを水分でふやかしてあげれば

すぐにでも食べやすい食事に切り替えることができますね。

 

水でふやかしたものを好んで食べてくれない場合は

野菜や肉、鰹節などで煮出したスープでふやかすと

風味が増して食べてくれる場合もあるので試してみてください。

 

 

②餌皿の床置きは事故のもと?!

餌皿の床直置きは高齢犬にはNG

嚥下力が弱っているわんちゃんは

首の筋力も弱っている場合が多いのですが、

彼らにとって負担となるのが床に直置きされた餌皿です。

 

首を下げた状態で飲み込むには筋力が必要なので

筋力のないわんちゃんは食べ物を詰まらせることもあります。

 

また、体力も消費するので

疲れてしまったら完食する前に食事をやめてしまうこともあります。

 

食事量が減ってしまうと

老化が急激に加速してしまうので、

しっかり食べられる環境を整えましょう。

 

そのために有効なのが食器スタンドです。

 

スタンドを使えば大きく頭を下げなくてもいいので

食事がラクになり、喉のつまりも予防できます。

 

フードボウルとスタンドがセットで売られているものもありますが、

オススメはテーブルタイプのものです。

 

テーブルタイプなら

今お使いのお気に入りのお皿がそのまま使えますし

とくにウッディーダイニングのように高さ調節可能なものなら

介護の際に寝たきりのときなどにも重宝しますよ。

 

コストを抑えたいのであれば

100円ショップなどで売られている木製の花台に

滑り止めマットを敷いても対応できるかと思います。

(高さ調節はできないのでサイズが合えばですが)

 

⇒高齢犬を安全に飼うための部屋づくりのポイント6つ

 

③顔の筋肉をほぐしてアンチエイジング

口周りや顔、首辺りをマッサージしてあげると

筋肉がほぐれ、嚥下しやすくなります。

 

マッサージと言っても

軽く撫でてあげる感じでOKです。

 

自分では動かしにくい固まってしまった筋肉を

優しくさすって血流を促してあげましょう。

 

たかが咳、されど咳ですが、

食事中の僅かな変化に違和感を抱き

このページに辿り着いたあなたは

愛犬思いの素晴らしい飼い主さんです。

 

これからも愛犬の健康状態に注意深く気を配り、

楽しいシニア犬ライフを過ごさせてあげてください。

 

-長寿のための生活習慣, 病気・体のトラブル
-, , , , ,

© 2024 シニア犬の健康ケアに欠かせないポイントは?