初夏にもなると夏のような暑い日も多くなります。
お散歩大好きの愛犬も
ハァハァといつもよりつらそうですよね。
そんなとき目に飛び込んできた
田んぼにはられた水や、わきの用水路を流れる水に
引き寄せられるわんちゃん。
少しでも愛犬の体を冷やしてあげたいからと、
ついつい水を飲ませてあげたくなるのですが、
そもそも田んぼや農業用水路の水を飲ませても大丈夫なのでしょうか?
⇒犬の脱水症状対策に経口補水液やスポーツ飲料を与えて大丈夫?
愛犬に田んぼや農業用水路の水を飲ませても大丈夫?安全性は?
田んぼや用水路の水を飲ませるのはNG
結論から言いますと、
犬に田んぼや用水路の水を飲ませるべきではありません。
その理由は大きく分けて2つあります。
一つは水に肥料や農薬が溶けている可能性があること。
これは田んぼの水だけではなく、
田んぼの水量調整にも利用される用水路の水も同様です。
肥料や農薬の入った水を飲んだ犬は
お腹を壊したり、嘔吐や下痢をする場合もあります。
ひどい場合は有害物質の中毒症状で死に至ることも。
とはいえ一般的な田んぼは
おたまじゃくしやボウフラが生息出来るほどなので
水にそれほど強い毒性は無いと考えられます。
しかし、農薬を散布した直後や、
農薬がかかった植物を大量に口に含んだ場合などは
体調に影響を及ぼすリスクが高まります。
もう一つの理由は、
田んぼを荒らす場合があるということ。
田んぼに足まで踏み入れた場合は、
苗を踏み荒らす可能性があります。
農家の方が精魂込めて育てている大事な田んぼは
犬の水浴び場ではありませんよね。
水浴びは然るべき場所で行いましょう。
愛犬が田んぼの水を飲んでしまったときの対処法
犬が田んぼの水を少量飲んだからといって
命に関わるほどの健康被害が発生するのは
稀なことだと思います。
ですが、飲んだ直後に症状が現れる場合は
もちろんすぐに病院へ連れて行くべきですが、
飲んだあと平気そうにしている場合でも
数時間後に症状が出たというケースもあります。
愛犬が元気そうな様子でも
その日は注意深く体調を観察しましょう。
また、突然の体調変化に対応できるように
電話で医師に相談しておくこともオススメします。
愛犬に田んぼの水を飲ませないために
愛犬に田んぼや農業用水路の水を飲ませないためには
予防が肝心です。
暑い時期の散歩は
いつでもどこでも水が与えられるように、
水を飲ませるカップだけでなく
飲水を携帯しましょう。
また、より涼しい時間帯に散歩するという方法もあります。
もし愛犬が好奇心で田んぼや用水路に近づく場合は、
近づかないように「ダメ」と注意してください。
それでもやめない場合は、
散歩コースを変更する、
一時的に抱きかかえて注意をそらす
などの工夫で乗り切りましょう。
水遊びが大好きなわんちゃんには、
散歩中か散歩後に、家や公園等の安全な場所で
プチ水遊びをさせる習慣をつくるという手も。
その楽しみ目標に散歩をするようになると
田んぼのことは忘れてくれるかもしれません。