愛犬の口周りの被毛が、濡れたときのように束になって茶色や赤茶色に変色していませんか?
そのうえニオイが鼻についた日なんて、もぅ、ショックですよね。
このような被毛の変色は、”よだれやけ”という現象です。
同様の症状が目の下に現れるのが”涙やけ”です。
長毛種や被毛の色のが淡い犬ほど、よだれやけは目立ってしまいます。
実はよだれやけを治すだけで、体全体が健康になる可能性があるんですよ。
というわけで、よだれやけの原因と対策についてご紹介します。
よだれやけができる原因は?
よだれやけの茶色の正体は、実は口の周りについた唾液に繁殖した雑菌なんです。
その菌の名はマラセチア。
犬の口の周りに唾液がついた状態を長時間放置していることで菌が増え、被毛が変色していきます。
マラセチアはちょっと厄介で、増殖を続けると皮膚炎を引き起こすこともあるんですよ。
よだれやけの原因はこんな時につくられる
口の周りに唾液がつくシチュエーションは以下のとおりです。
- 食事中
- おもちゃで遊んでいる時
- パンティング(ハァハァと呼吸する時)
- 自分の体を舐める時
ほとんどの場合は、この4つのシチュエーションのうちのいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
しかし「絶えずよだれを垂らしている」
「ここ最近で急激によだれの量が増えた」等の場合は、口内や内臓系や神経系の病気の疑いもあるので要注意。
不自然なほど多量なよだれの場合はまず病院へ行き、原因を調べてもらってくださいね。
よだれやけの対策は?
よだれやけの対策は、なんと言っても、口の周りによだれがつかないようにすることです。
よだれやけ対策①口の周りを拭く
しかし残念なことに、犬の口周りによだれをつかないようにする方法はありません。
不可能です…。
だったら、どうしたら良いかといえば、まずは拭くこと!
飲食後、散歩(遊び)のあと、寝る前など時間を決めて毎日コツコツと拭きましょう。
数日でガラリと毛色が戻るわけではありませんが、習慣づけることでゴワゴワの毛並みも改善しますし、現状以上の悪化も防げますよ。
口を拭く場合はぬるま湯でもいいのですが、涙やけ・よだれやけ専用のクリーナーをつかうとより効果的です。
頑固なよだれやけにオススメのクリーナーは?
犬のよだれやけ・なみだやけ対策の商品はいろいろあるのですが、個人的にイチオシなのが ペットクール ボディーケアスプレーです。
これまでに評判の良さげなものをいつくか試したものの、これを使ってから他の商品を買う気が起きず、一途に愛用しています。
ペットクールは100%水から作られているので、水だけでどうやってよごれが落ちるのか疑問だったのですが、電気分解で粒子が細かくなっているそうで、そのおかげで汚れがよく落ちるようです。
分かるような分からないような・・・
でも理屈じゃないんです!
とにかくうちの子の場合は汚れがよく落ちてます。
水なので口周りに使用しても安心だし、全身の肌トラブルに使用できるので1本あると重宝しますよ。
よだれやけ対策②口の周りの被毛をカット
被毛が短くなればよだれが付着する量が減るし、お手入れも楽になりますよね。
プードルやシュナウザー、ヨーキーなど口周りの被毛がチャームポイントな犬種は、カットしてしまうのは心苦しいですが、よだれやけが改善するまで一旦短くするという方法もあります。
よだれやけ対策③自分の体を舐めさせない
食事や散歩などの生活習慣やパンティング等の生理現象による口周りの汚れは避けられません。
しかし、愛犬が自分の体を舐める頻度を少なくできないものでしょうか?
そもそも犬が体を舐める時って、どんな場合なのでしょう?
次にあげる「犬が体を舐める理由」を参考に、原因を取り除いてあげてください。
犬が体を舐める理由とは?
犬が体を舐めるのには理由があります。
手持ち無沙汰な時や、毛づくろいをする時ばかりが体を舐めるタイミングではないんです。
犬が体を舐める大きな理由は次の2つです。
犬が体を舐める理由その①ストレス
騒音などの身体的ストレスや、不安や恐怖などの精神的ストレスを感じると自分を落ち着かせるために体を舐めます。
犬のストレス解消法はコチラをご参考ください。
犬が体を舐める理由その②体に痒みや痛みがある
皮膚や体のどこかに以上があると、その部分を舐めます。
とくに、アレルギーによる皮膚のかゆみや違和感で、全身を舐めることはよくあります。
アレルギー症状の改善には食事改善がが有効です。
よだれやけ対策④食事を改善する
1番多いよだれやけの原因は食事かもしれません。
毎日継続して拭いているのにも関わらず、大きな改善が見られないため、食事を変えたら嘘のようによだれやけが改善したというケースは非常に多いのです。
食事を変えるだけで大げさな…
と思われるかもしれませんが、例えばフードを変えるだけで毛ヅヤや体調が変化した経験はありませんか?
実は犬って、人間以上に食べ物によって体調が左右する生き物なんですよ。
よだれやけの大きな原因は合わない食事にあった!
実は食べ物が合わない犬の多くが、小麦やトウモロコシを高配合したドッグフードを食べていたり、添加物の多いドッグフードやおやつを食べていたりします。
その合わない食品を食べることでアレルギー反応が引き起こされ、体にかゆみが生じてしまうと体を舐めてしまうというわけです。
意外と犬の大好物のお肉がアレルゲンになっていることもあります。
あなたの愛犬が、現在食べているフードのどの成分が苦手か、ということを判断するには、病院でアレルギー検査を受けるという方法もあります。
ですが、細かく検査するにも費用が掛かりますよね。
であれば、まずはアレルゲンになりそうな原材料や着色料や香料といった無駄な添加物が入っていないフードに変えてみて、体調の変化を観察してみるといいかもしれません。
⇒マラセチア皮膚炎を体の中から改善させるフード選びのポイントは?
フードの見分け方については、「グレインフリー」「無添加」という表記のあるドッグフードの中から選ぶといいですよ。
ただし商品のセールスコピーだけでなく、原材料を確認して商品の善し悪しを判断してくださいね。
ドッグフードが体に合うと、よだれやけが軽減されるのはもちろん被毛もつやつやになりますし、痒みもなくなります。
もちろん体の表面が健康になるのですから、内面はなおさらです。
繰り返しますが、食事はよだれやけの大きな原因となっています。
あなたも、何種類かドッグフードを試してみて、本当に愛犬に合うフードを見つけてみてくださいね。